MOROデザイナーの岩男です。
先日より受注を開始しました「Gather BOX COAT」。

服を構成する要素は「生地(表地/裏地)」「ボタン」「紐」の３要素です。

今回は後者の２つ、服における「付属」と呼ばれるパーツ探しに密着です！

「Gather BOX COAT」オーダーページ：https://shop.monstrousa.com/items/86686558

「Gather BOX COAT」オーダー方法：https://shop.monstrousa.com/blog/2024/05/25/000019

まず、都心ぶっちぎりの衣裳屋御用達エリア「日暮里」。

「繊維街」とも表されるこのエリアは、お手軽な掘り出し物の生地や付属から、一流ブランドや大舞台でも使用されるようなハイクラスの素材まで、なんでもござれです。裁縫などに興味がある方はぜひ行ってみてください！

もうね、キリがないくらい目移りするんです。
「今は必要じゃないけど、いつか使おー」みたいなテンションで買ってソノママの素材がいくつあることやら、、

(日暮里は17時くらいにお店閉まっちゃうので、早めに来るのをオススメします)

まずはこちら、ボタン選びです。

Gateher BOX COATはフロントに7個、大きなポケットに2個ずつ、ロンパース変形用の裾に３つ、計14個のボタンが付いています。

15mmの小さなパーツですが、服の表情を決める重要なアイテムです。

生地と同系色で馴染ませるか？あえて際立たせるか？素材は石系？ウッド系？全部揃える？バラバラ？　可能性は無限大です。

デザインがバッチリでも、箱の中には２~３個しか入ってなかったりします、、、

日暮里の商品全般に言えることなのですが、「現品かぎり」の商品がほとんどです。

量産には向いてないですが、古着みたいな一期一会感があって楽しいんです。

鹿の骨を使ったカッチョいいの発見！

Gather BOX COATを発注する際、こだわった付属をオーダーしたい際はぜひ「メッセージ」や「備考」からコメントを添えていただければ対応いたします。せっかくの一点モノなんだから とことんこだわりましょう！！

Gather BOX COATの大きな特徴でもある"２本の長い紐"。

身幅が2mもある服を一気に絞りあげる重要なアイテムです。

凧のようにコートを広げている時と、グッとギャザーを寄せた際の紐の長さは全く違い、なんと１着に7メートルの紐を使用しているのです！

ボタンと同じく、生地に馴染ませるのか？あえて存在感を出すのか？大きな選択を迫られます！

いやはやこのお店素敵。

クオリティに対してとてもリーズナブル。

とはいえ1着に7メートルも使うのよ、紐。何かと高くつくのよね...

本日最後のお店はコチラ。

もはやこのお店に来るために日暮里に来ていると言っても過言ではないです。

僕はこの狂気的なバリエーションの紐を全て手作りしているこのお店のファンなのです。

これだけの量があるのにほとんど全部違うデザイン。

様々な生地をロックミシンでひたすらカット/始末して紐を作ってます。端材を使ってるのかなぁ。Art TAG T-shirtsなどに使用している「衣裳端材タグ」に近いです。モノづくり精神が似ている気がする。その糸選びのセンスも抜群で、とっても僕好みのカラーリングなんです。

この日は40本買いました。最後は値段交渉！そのあたりの交流も楽しいとこ。

コートだけでなく、ベストのサイド紐にも使えるし、イベントの飾り付けにも使ってます。良いモノって場所を選ばないのよ。

お父さん、また買いにきます。沢山作ってまっててね。

本日の収穫は紐50本にボタン50個ってとこです。早く服にして皆さんにお届けしたい！

これらは、Gather BOX COATだけでなく、僕の衣裳製作や、DADAGRAM(衣裳屋)での製作など、様々なことに使える大切な資材となるわけです。逆にTシャツなどに大きく使用している背中のタグは、衣裳製作の中で出た端材をブランド側で流用させていただいてます。

我々には一般アパレルのように整った生産体制はありません。ですが衣裳屋ブランドならではの、独自のモノづくりを突き進みます！

Gather BOX COAT、発注の際はぜひボタンや紐、ワガママにお好みをお申し付けくださいませ。

では...

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p.s.帰りは池袋で鶴仙園。これはセットなのよ。はぁ眼福。